インフルエンザがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
2022年10月3日に開業してから、とても多くの方々にご利用頂いており、わずかながら地域のみなさまのお役にたてている…かもと思っております。
さて、みなさんインフルエンザの予防接種は終わりましたか?
今年はインフルエンザが流行るって巷では言っていますが、なんで?と思っている方も多いと思いますので、今回はインフルエンザに関して少しお話をさせてもらいます。
まず、インフルエンザは冬に流行る病気として知られており、日本では1~2月頃に流行してきましたが、日本が真夏でみなさんがプールで遊んでいる頃に南半球では冬をむかえ、インフルエンザが流行します。
南半球でのインフルエンザの流行状況が、その後の北半球の動向を反映していることも多く、これまでも注目されていました。
そして、今年は新型コロナウイルス感染症が流行し始めて以降初めて、南半球にあるオーストラリアでインフルエンザの流行が報告されています。
図は今年のオーストラリアのインフルエンザ報告者数の推移です。
(Department of Health and Aged Care | Australian Influenza Surveillance Report and Activity Updates)
重要なことは、以下の3点です。
1.例年より1~2ヶ月早くから流行が始まった。
2.流行したウイルスの90%以上の型はワクチン成分と一致した。
3.中等度のワクチンの有効性が認められた。
ここ2年間は流行を認めていませんでしたが、今年は明らかな流行が認められました。
しかも、例年より早い4月中旬には患者数が増加し始め、ピークも6月頃と例年より早かったことが分かります。
このオーストラリアの流行を参考にすると、日本でもインフルエンザが流行する可能性があると考えられます。
ワクチンに関しても重要なことが報告されており、流行したインフルエンザの90%以上の型がワクチン成分と一致していました。
これだけ大流行してもワクチンの有効性が中等度は認められており、良いワクチンが出来ているのではないかと思います。
さらに、ここ3シーズン、日本ではインフルエンザが流行しなかったため、インフルエンザに対する免疫が弱い人が増えている可能性もあります。
そういう点でも今年はワクチン接種が非常に重要になってきます。
接種時期に関しても、10月って早くないですか?というご質問が多くあります。
これもオーストラリアからの報告をを参考に対応する必要があります。
例年より1~2ヶ月早くから流行する可能性があることをふまえると、ワクチン接種も例年より1~2ヶ月早い10月に接種しても早すぎでないことが分かると思います。
最後に、インフルエンザワクチンを接種するとインフルエンザにならないのか?というと、そんなことはありません
かかったときに少しでも楽に過ごせるようにというところが目標です。
何を隠そうわたしは人生で10回以上インフルエンザになっています。
ワクチン打ってもかかるときはかかる、ということを身をもって知ったわけです。
それでも、ワクチンを接種しないと、39℃や40℃の熱が続いて、さらにしんどかったのかと思うと、ワクチンは打ってよかった、毎年打とうと思い、今年もすでに接種しました。
みなさんも是非、インフルエンザ予防接種で少しでも軽くすむようにしましょう!
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 上部消化管内視鏡スクリーニング認定医
日本消化器内視鏡学会 下部消化管内視鏡スクリーニング認定医
日本炎症性腸疾患学会
日本内科学会 認定内科医