大腸カメラについて

大腸カメラ
  • 肛門からカメラを挿入して、肛門、大腸、小腸の一部までの病気を調べる検査です。
  • 炎症、ポリープやがんを発見することが出来ます。
  • 検査前に下剤を飲んで、腸を空っぽにしてから検査を受けてもらいますが、下剤の種類はご希望に応じて相談させて頂きます。
  • 小さなポリープでその場で切除出来る病変は当日切除します。
  • 炎症やがんの場合は必要に応じて組織を取って、顕微鏡による検査で診断をします。
  • 検査時間は、処置がない場合10〜15分程度です。
  • 胃カメラ・大腸カメラの両方を同じ日に続けて検査を受けていただくことも可能です。
  • 鎮静剤・鎮静剤はご希望に合わせて使用し、楽に検査を受けて頂きます。

主な下剤の種類

  • モビプレップ、ピコプレップ、サルプレップを中心に使います。
  • その他の下剤も必要に応じて使用しますので、ご相談ください。
  • わたしはモビプレップの味が好きです。

それぞれの下剤の特徴

モビプレップ

  • 塩気の強い薄い梅ジュース。
  • 検査当日にモビプレップ1Lと水500mlを1時間で内服します。(追加する場合あり)
  • しっかり飲めば早くきれいになり、当院では一番使用頻度が多いです。

ピコプレップ

  • 気の抜けたオレンジ味の炭酸ジュース。
  • ピコプレップ150mlを前日の夜と当日の2回飲みます。
  • ピコプレップを飲んだ後には飲み物を1~2L飲みます。
  • 飲み物といっても食事のときの水分も含めます。
  • 下剤を飲む量が少なく、水分をしっかり飲める方にはおすすめです。

サルプレップ

  • 苦味のあるレモンジュース。
  • サルプレップ1杯+水2杯を繰り返し飲みます。
  • 最終的にサルプレップ480mLと水またはお茶約1Lを飲みます。

大腸カメラを受ける際の注意点

検査前日
  • 夕食は大腸検査食をおすすめしています。
  • 通常の食事の場合は午後5時ごろまでに済ませてください(消化の悪いものは控えてください)。
  • 特に、繊維質の多い食品(ひじき、わかめ、こんにゃく、キノコ類など)、種子の多い食品(イチゴ、キウイなど)は検査2日前から控えるようにして下さい。
  • お早めに就寝し、体調を整えるようにして下さい。
検査当日
  • 検査が終わるまでは食事は禁止です。
  • 薬は必要なものは下剤を飲み始める前に飲んでもらいますので、事前にご相談ください。
  • 鎮静剤を使用した場合は、検査後に自動車やバイク、自転車を運転することが出来ません。

大腸カメラ検査の流れ

下剤を飲みます
大腸をきれいにするため、下剤をみます。
※下剤の種類は複数ありますので、診察の際に相談させて頂きます。

鎮静剤を投与(静脈注射)することもあります
ご希望の方には鎮痛剤を静脈注射します。外科手術に一般的に用いられる麻酔のように強力なものではなく、医師などからの呼びかけに反応することも出来ます。

肛門から内視鏡を挿入します
まず身体の左側を下にしてベッドに横になります。その態勢で肛門から内視鏡を挿入していきます。

大腸の内部を観察します
内視鏡カメラの映像はモニターに映し出されます。この映像を見ながら大腸の内部を隅々まで観察します。必要がある場合は、生検(大腸の粘膜からごく小さな組織片を摘まみだすこと)を行います。

10-15分で検査は終了します
通常は10-15分で検査は終了します(症例によって時間が延びることもあります)。

検査後
  • 通常、飲食は1時間後から可能です。
    検査終了後、気になる症状がある方は、すぐに医師までご相談ください。
ポリープを切除した場合
  • 検査当日のお風呂はシャワー程度にしてください。
  • 強い運動は避けてください。

鎮静剤について

  • 鎮静剤には楽に検査をうけて頂けるメリットがあります。
  • 一方で、検査後に休んで頂く時間が必要だったり、当日の結果説明には向かないこともあります。
  • 鎮静剤の使用を悩まれる方は検査前に相談させて頂きます。
鎮静剤なし 鎮静剤あり
検査時間 同じ
前処置時間 短い 長い
検査後安静 不要
薬剤による副作用 なし あり
来院方法 自由 車・自転車は不可