Last Updated on 2026年6月14日 by おおつか内科・消化器内科・IBDクリニック
目次
診察も内視鏡検査も、すべて同じ担当医が責任を持って行います
検査において「苦しくない」「怖くない」を大切にしており、患者さんの負担を最小限に抑える工夫をしています。
当たり前のことかもしれませんが、当院ではすべての内視鏡検査を、消化器内視鏡専門医であるわたし自身が担当しています。 「当たり前じゃないの?」と思われるかもしれませんが、ここが大きな病院や他の内視鏡クリニックとの違いです。実は、検査と診察で担当医が違うということは珍しくありません。 わたし自身も、大学病院にいた頃は、他の先生が診察した患者さんの検査を多く担当していました。
担当医が変わると、検査の時間やアプローチ方法が変わってしまうことがありますが、当院ではすべてわたしが担当するため、どの方にも安定して質の高い検査を受けていただけます。 ただし、一件ずつしっかりと丁寧に行うため、検査枠は少なめとなっております。その点は何卒ご容赦ください。
また、検査だけでなく、検査前の診察も、検査後の結果説明も、すべてわたし自身が行います。そのため、どのタイミングでも検査に関する疑問や不安に直接お答えすることができます。 疾患によっては、内視鏡画像だけでなく、診察時にみなさんからお聞きしたお話とあわせて総合的に判断できるものもあります。その点でも、診察と検査を同じ医師が担当するメリットは非常に大きいと考えています。
痛みの少ない大腸カメラへのこだわり
「大腸カメラは、強い痛みを伴う検査だ」と思っていませんか?
痛みが生じる原因には、内視鏡医の技術的な問題、検査時間の長さ、過去の腹部手術による癒着(ゆちゃく)、あるいは腸の病気そのものの存在など、いろいろな要因が考えられます。そのため、一概に「何も対策をせずに、全員が無痛で検査を終えられる」というわけではありません。
当院での大腸カメラは、検査時間が10〜15分程度と短く、すべてわたしが執刀しますので、まずは「医師の技術や時間」という最初のハードルについては安心してください。
しかし、それでも解剖学的な理由などで痛みが生じる方もいらっしゃいますので、当院ではご希望に合わせて鎮静剤(お薬でウトウトする状態)を使用しています。
ここで少し専門的なお話をすると、「眠っているときに、何かの痛みで目を覚ました経験」はありませんか? 先日、わたしは隣で寝ていた子供の手が顔面にクリーンヒットして、痛みで目が覚めました……(もちろん子供は爆睡したままで、何も覚えていません)。 つまり、いくら鎮静剤で眠っていても、強い痛みがあると体は反応してしまうのです。かといって、眠りを深くしすぎると、血圧や呼吸状態に与える影響が大きくなるため注意が必要になります。
そこで当院では、鎮静剤の効果が不十分な場合、状況に応じて「鎮痛剤(痛み止め)」も併用して検査を行っています。適宜、痛みそのものを抑えるお薬を組み合わせることこそが、安全に、そして痛みを少なく検査を終えられる大きなポイントの一つです。
午前中に検査・当日結果説明

当院が「午前中の大腸カメラ」と「覚めの早い鎮静剤」にこだわる理由
大腸カメラは午後から行うという医療施設も多いですが、当院では午前中から大腸カメラの検査を行っています。
せっかく午前中に検査をしても、鎮静剤の効果が長引いて午後からもずっと眠い状態が続いてしまっては、早い時間から検査を受けた意味がありませんよね。
当院で使用している鎮静剤は、効果が切れるまでの時間が短いため、検査後に院内で少し休んでいただければ、午後は自由に時間を過ごしていただくことができます。
長らく一般的に使用されてきた従来の鎮静剤では、検査後もしばらく寝ぼけたような状態が続き、記憶があいまいになるため、検査直後に医師から結果をお話ししても忘れてしまうことがありました。
一方、当院で現在使用している鎮静剤であれば目覚めが早いため、当日のしっかりとした結果説明が可能となりました。そのため、検査後にそのまま結果をお伝えし、胃腸炎や潰瘍性大腸炎などで当日から治療の開始や処方の変更が必要な場合でも、すぐに対応が可能です。
鎮静剤で記憶ごとなくして受ける検査も楽ではありますが、さらに一歩先へ進んで、「検査の日も一日を有意義に過ごす」という観点を持ってみてはいかがでしょうか。当院で午前中に検査を受け、午後から出社される方も、そのままランチに出かける方も多くいらっしゃいます。
この体制をとっているのは、当院がIBD(炎症性腸疾患)の診療を専門としている点が大きく関わっています。
IBD治療の最終目標は、決して「データや病気の改善」だけではありません。患者さんが病気を発症する前と変わらない、普段通りの日常生活を送ることができること、それこそが真の目的です。
ですので、内視鏡検査においても、ただ楽に受けることだけではなく、その先にある患者さんの生活までを考えて工夫を重ねています。
オリンパス最新機器 + 特殊光 + 拡大内視鏡で、見逃しのない高精度な診断・治療
「一度の検査で、しっかり精密に診断する」——それが私の目指す内視鏡検査です。
当院では、大学病院などの基幹病院でも使用されている、オリンパス社の「EVIS X1」という先進的な内視鏡診断システムを採用しています。

高画質で、微細な病変も見逃さない
高精細な映像により、粘膜のわずかな変化も捉えやすくなります。 通常の観察では見落とされがちな小さなポリープや早期がんも、より確実に発見できます。 しかも、「被写界深度拡大技術」により、近点から遠点まで綺麗に見える(つまり、近くも遠くも幅広い範囲に同時にピントが合う)最新技術が搭載されています。
NBIとTXIで、血管や粘膜の構造を強調
オリンパス社が開発した「NBI(狭帯域光観察)」や「TXI(テクスチャー・色調強調観察)」という特殊な光を用いることで、病変部のわずかな色調や血管パターンの違いが明瞭になり、がんの早期発見に役立ちます。 さらにTXIは、胃や腸の中に多少の液体が残っていても背景が透けて見えるため、病変の見落とし率の軽減に大きく繋がっています。
拡大内視鏡で詳細な観察が可能
当院の大腸カメラには拡大機能が搭載されており、病変部をズームして観察することで、組織の微細な構造まで確認できます。 大腸ポリープの中には、その場でパッと切除して良いものばかりではありません。そのため、「本当にその場で切除して良いポリープかどうか」を瞬時に見極める必要があります。その正確な判断において、拡大内視鏡による観察は必須と言っても過言ではありません。 もちろん、いくら拡大して観察できても、医師に知識がなければ正確な診断にはたどり着きませんが、そこは消化器内視鏡専門医ですので安心してお任せください。
下剤の二度手間を防ぐ、日帰りの大腸ポリープ切除
「せっかく検査を受けたのに、ポリープを切除するときにまたあの下剤を飲まなきゃいけないの?」
そんなご不安やご負担を減らすために、当院では10mm未満の切除可能な病変については、検査当日の「日帰り大腸ポリープ切除」を基本としています。 (※ただし10mm未満の病変であっても、ポリープの形状や、患者様がステロイド・抗血栓薬などを内服されている場合など、合併症のリスクが高いと判断した場合は当日の切除を行わないこともあります。)
診断に慎重な医療施設では、初回の検査は「今回は観察のみ、切除は後日」という方針をとるケースもあります。その場合、治療のために再び大腸カメラを受ける必要があり、あの辛い下剤の服用も二度手間になってしまいます。 これは、時間・費用・体力のすべての面において、患者さんにとって非常に大きな負担となりかねません。
検査後のお腹の張りを軽減する「炭酸ガス送気システム」

「検査後のお腹の張り」を軽減する、炭酸ガス送気システム
「昔、大腸カメラを受けたとき、検査後のお腹の張りがつらかった……」
そんな声を少しでも減らすために、当院では「炭酸ガス送気システム」を導入しています。
大腸カメラでは、ポリープなどの病変を見つけやすくするために、腸内を膨らませて観察する必要があります。
痛みの少ない大腸カメラには「やる気・根気・脱気」が重要なので、こまめに「脱気(空気を抜くこと)」をしてガスを減らすよう常に気をつけてはいますが、これにはある程度の限界もあります。
従来は「空気」で腸を膨らませていましたが、空気は腸内に長く残りやすく、検査後にお腹の張りや不快感が続いてしまう原因になっていました。
そこで、当院では空気ではなく「炭酸ガス($CO_2$)」を使用して検査を行います。
炭酸ガスを使用するメリット
- 驚くほど早い吸収スピード: 炭酸ガスは、空気に比べて約200倍の速さで体内に吸収されます。
- 不快感が残らない: 検査後すぐに腸内のガスが自然と体内に吸収されるため、お腹の張りや気分不良がほとんど残りません。
- 高い安全性: 炭酸ガスは医療現場で広く安全に使用されているもので、体内に吸収された後は呼吸によって自然に排出されます。
よく「検査中にガス(おなら)が出せれば楽になりますよ」と言われますが、実はこれがとても難しいのです。大腸カメラのチューブ自体が肛門に栓をしていますので、出ないのは当たり前ですよね。
ちなみに、わたし自身が検査を受ける側になっても出せません……なので、検査中は頑張って耐えています。
特に女性の場合、検査後にガスを排出しにくく、お腹の張りが長引いてしまう傾向があります。炭酸ガス送気システムであれば、そうした個人差や体質にもしっかりと配慮でき、より快適な検査を受けていただくことが可能です。
まとめ:大腸カメラへのこだわりと自信
今回は、おおつか内科・消化器内科・IBDクリニックの大腸カメラの特徴について解説しました。
クリニックの名前に「IBD(炎症性腸疾患)」と掲げている通り、大腸はわたしの専門分野であり、並々ならぬこだわりと自信を持って日々の検査・治療にあたっています。
「大腸カメラは痛そうで怖い」「以前の検査がつらくてトラウマになっている」という方も、不安を安心に変えられるよう全力でサポートいたしますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 上部消化管内視鏡スクリーニング認定医
日本消化器内視鏡学会 下部消化管内視鏡スクリーニング認定医
日本炎症性腸疾患学会
日本内科学会 認定内科医
