おおつか内科・消化器内科・IBDクリニックでの大腸カメラの特徴

1.診察も内視鏡検査も全て同じ担当医

検査は「苦しくない」「怖くない」を大切にしており、患者さんの負担を最小限に抑える工夫をしています

当たり前ですが、当院では全ての内視鏡検査を消化器内視鏡専門医であるわたし自身が担当しています

「当たり前じゃん…」と思うかもしれませんが、ここが大きな病院や内視鏡クリニックとの違いで、検査と診察で担当医が違うということも珍しくありません

わたし自身も、大学病院にいた頃は他の先生の患者さんの検査を多く担当していました

担当医が変わると、検査の時間や方法が変わりますが、どの方にも同じように検査を受けて頂けます

ただし、一件ずつしっかりと行うため、検査枠は少なめとなっておりますので、ご容赦ください

また検査だけでなく、検査前の診察も、検査後の結果説明も、全てわたし自身が行いますので、どのタイミングでも検査に関する疑問や不安にお答えすることが出来ます

診断には内視鏡画像だけではなく、診察時にみなさんから聞いたお話と併せて総合的に診断出来る疾患もありますので、その点でも診察と検査を同じ医師がするメリットは大きいと思います

2.痛みの少ない大腸カメラ

大腸カメラは大きな痛みを伴う検査だと思っていませんか?

もちろん、痛みが生じる方もいらっしゃいますので、確実に痛みを感じることなく検査を受けて頂こうと思うと、鎮静剤(睡眠薬)を使用して、眠っている間に検査をして記憶から消し去ってしまういうことが一つの選択肢になります

しかし、眠っているときに何かの痛みで目を覚ました経験ありませんか?

先日、わたしは隣で寝ていた子供の手が顔面にクリーンヒットして、痛みで目が覚めました・・・(もちろん子供は覚えてません)

眠りが深いと目が覚めにくいとは思いますが、血圧や呼吸状態に与える影響も大きくなります

そのため、当院では鎮痛剤を中心に使用して検査を行っており、痛みが少なくなるポイントの一つです

不安感の強い方やご希望の方には鎮静剤の使用も相談させて頂きます

しかし、必ずしも鎮静剤がメリットばかりではないということが、この後に説明する当院の特徴に繋がります

3.午前中に検査・当日結果説明

大腸カメラは午後からという施設も多いですが、当院では午前中から大腸カメラを行っています

せっかく午前から検査をしても鎮静剤を使用して、午後からも眠い状態が続くと、早くから検査をした意味がありませんよね

そこで鎮痛剤のメリットが出てきます

鎮痛剤だけであれば、軽いふらつきはあっても眠気はありませんし、午後は自由に過ごして頂けます

結果説明に関しても、鎮静剤を使用すると寝ぼけた様な状態になって、記憶があいまいになるため、当日お話しても忘れてしまうことがありますが、鎮痛剤ではそのような事は起こりません

そのため、検査後にそのまま説明し、胃腸炎や潰瘍性大腸炎で当日治療開始や変更が必要な場合も、すぐに対応が可能です

鎮静剤で記憶ごとなくして受ける検査も楽ですが、さらに一歩先へ進んで、検査の日も一日を有意義に過ごすという観点も持ってみてはいかがでしょうか

当院では午後から出社される方もランチに出かける方も多くいらっしゃいます

ここは、IBD(炎症性腸疾患)を専門としている点が大きく関わっています

IBDの治療目標は決して病気の改善だけではなく、患者さんが病気を発症する前の通常の生活を送ることができること、それこそが真の目的です

ですので、検査もただただ検査を楽に受けることだけではんく、その先のことも考えています

4.オリンパス最新機器+特殊光+拡大内視鏡で、見逃しのない高精度診断・治療

「一度の検査で、しっかり診断」——それが私の目指す内視鏡検査です

当院では、大学病院でも使用するオリンパス社のEVIS X1という先進的な診断機器を採用しています

高画質で、微細な病変も見逃さない

高精細な映像により、粘膜のわずかな変化も捉えやすくなります

通常の観察では見落とされがちな小さなポリープや早期がんも、より確実に発見できます

しかも、被写界深度拡大技術により近点も遠点も綺麗に見える、つまり近くも遠くも見えている範囲は幅広くピントが合う技術が搭載されています

NBIとTXIで、血管や粘膜の構造を強調

オリンパス社が開発したNBIやTXIという特殊な光を用いることで、病変部のわずかな色調や血管パターンの違いが明瞭になり、がんの早期発見に役立ちます

さらに、TXIは多少の液体が残っていても背景が透けて見えてくるため、見落とし率の軽減に繋がっています

拡大内視鏡で詳細な観察が可能

当院の大腸カメラには拡大機能が搭載されており、病変部を拡大して観察することで、組織の微細な違いまで確認できます

大腸ポリープにはその場でパッと切除していいポリープだけではありませんので、切除していいポリープかどうかをその場で判断します

そこの判断には拡大内視鏡による観察は必須と言っても過言ではありません

もちろん、拡大して観察出来ても知識がなければ正確な診断にはたどり着きませんが、そこは消化器内視鏡専門医です、お任せください

5.日帰りの大腸ポリープ切除

「せっかく検査を受けたのに、ポリープ切除のときにまた下剤飲むの?」

そんなご不安やご負担を減らすために、当院では10mm未満の切除可能な病変は日帰りでの大腸ポリープ切除を基本としています

10mm未満の病変でも、ポリープの形状、ステロイドや抗血栓薬など、合併症のリスクが高い場合は切除しない場合もあります

診断に慎重な施設では、初回は「今回は観察のみ、切除は後日」とする方針のところもあります

その場合、治療のために再び大腸カメラを受ける必要があり、下剤の服用も二度手間になってしまいます

時間・費用・体力の全ての面で、患者さんにとって大きな負担となりかねません

6.検査後のお腹の張りを軽減する「炭酸ガス送気システム」

「検査後のお腹の張りがつらかった…」

そんな声を少しでも減らすために、当院では炭酸ガス送気システムを導入しています

大腸カメラでは、ポリープなどの病変を見つけやすくするために、腸内を膨らませて観察します

痛みの少ない大腸カメラには「やる気・根気・脱気」が重要なので、脱気してガスを抜くことには気をつけていますが、ある程度限界もあります

従来は「空気」で膨らませていましたが、空気は腸内に長く残りやすく、検査後にお腹の張りや不快感が続くことがありました

そこで、当院では「空気」ではなく、炭酸ガス(CO₂)を使用しています

炭酸ガスは医療現場で広く使用されており、体内に吸収されても安全です

炭酸ガスは空気の約200倍の速さで体内に吸収されるため、検査後すぐに腸内のガスが自然に吸収され、お腹の張りや気分不良がほとんど残りません

検査中にガスが出せれば楽になりやすいんですが、これがとても難しい!!

大腸カメラが肛門に栓をしていますので当たり前ですよね

ちなみに私は出せません…なので検査中は頑張ってます

特に女性の場合、検査後にガスが排出しにくく、張りが長引くことがあります。

炭酸ガスなら、そうした体質にも配慮でき、より快適な検査体験につながります

まとめ:大腸カメラへのこだわりと自信

今回は、おおつか内科・消化器内科・IBDクリニックの大腸カメラの特徴について解説しました

クリニックの名前にIBD(炎症性腸疾患)と入れている通り、大腸が私の専門で、こだわりと自信を持ってやっています

大腸カメラに不安を感じている方は一度ご相談させて頂ければ幸いです